成人矯正
最近成人矯正を希望する方が増えています。
先日も反対咬合(下顎前突)の患者さんから「矯正はどうですか?」と聞かれました。
ご年齢が22歳の方ですが、反対咬合の成人してからの治療は入院してオペになる事が多いので、矯正の専門医とご相談することをお勧めしました。
簡単な矯正であればお答えも出来ますが、やはり成人の方の場合は歯並びを治すためには矯正治療のみならず、インプラントやブリッジなどもその選択肢に入れなくてはなりません。
あらゆる治療方法を網羅してご説明をして、ご納得の頂ける治療方法(何の治療もやらないという事も選択肢の一つですので!)をお選びいただけるようにしています。
そう言う意味で当院には矯正、インプラント、義歯の専門の先生がおられるので、チームを組んでの相談が可能となっているので、院長としてもとても心強く思っております。
話を元に戻しますが、成人の患者さんが矯正をする、しないの選択は患者さんにとっては大変重要な問題かと思います。
しかし残念ながら、実際に治療を始められる方は少ないように思います。
これはやはりその方の社会的な環境が大きな要素かと思われます。
では相談はしたが始められない負の条件とは
①矯正に通う時間的な余裕(ハードワーカーには厳しい)
②矯正に掛ける費用(さすがにもう親には出してもらえない)
③周りからの視線(一時的でも歯に付けた針金が人に見られるのが嫌)
などです。
では何故成人してから矯正を始めたいかというと、ほとんどの患者さんは
小さいころからのトラウマだという事です。
本当は矯正を始めたかったが、諸般の事情で出来なかった
(金銭的、精神的、反抗期であった、タイミングを逃した…)
ですからこの負の条件を正のの条件が上回れば、矯正治療はその患者さんにとっては必要かもしれません。
矯正中は大変ですが、矯正が終わり永年のトラウマが改善したそのご自分の姿に感激する患者さんも多いです。
当院でもお子さんの矯正治療に交じって、矯正治療を受ける成人の方増えてきております。