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食べトレ1

2年ほど前より食べトレ(食べ方トレーニング)に行っています。

 

要は患者さんとなる方に食べ方を教えているという事です。

 

ではどのような方がその対象となるかですが、今は区内にある特別養護老人ホームで教えています。

 

介護職の方や看護師さんからの依頼があり、我々が食べ方のご指導をするのですが、

 

基本的にはお身体が不自由な方や、物事の認知機能が落ちている方などが多いのが現状であり、特にお身体に問題がない自食の出来る方は大丈夫なのですが、なかなかそういう方は少ないです。

 

この食べ方をきちっとご指導申し上げないと、最近よく言われる「誤嚥性肺炎」を引き起こしてそれが原因で亡くなられる方も多いのが実情です。

 

食べ方と言ってもチェックポイントは多岐にわたり、患者さんの姿勢から食器の位置、種類、色、スプーンの形態など。

 

それから初めて食事の形態を考えて差し上げます。

 

食べさせる方向や立ち位置、ペース配分など考えることが多すぎてなかなかきちっと指導が出来ているのか、暗中模索の状況です。

 

幸い大学病院の専門の先生がついていて下さるので、いろんなご指導を受けながら

 

毎回勉強です。

 

わかったことは「人間食べないと死ぬんだ」という事です。

 

こういう基本的なことが最近の私の臨床、治療に大変役立っています。

 

詳しくはまた機会があれば詳細を書きます。

 

とにかく「食べられる」という事がとても大事であるという事がよ~くわかりました。