つい先日親知らず(親知らずでない歯を親知らずと勘違いして来院される患者さん)に関して書きましたが、昨日は親知らずを抜いてほしいという患者さんが来院されました。
お話を聞くにやはり「親知らずは抜いたほうがいい」という固定観念が周知されているようで、全部抜きたいということがご希望でした。
親知らずは抜いたほうがいい場合とそうでない場合があるということを十分にご理解いただいて、ご希望が強くまた状況として正当性があり(患者さんのために抜いたほうがいい状況であったということですが)早速抜歯をしました。
今日申し上げたいことは「親知らずは抜かなくてはいけない歯ではない!」ということです。
親知らずも大事な歯です。
抜くとしたらそれなりの理由があるのです。
親知らずを見ると抜きたくなる先生もいらっしゃるようですが…
当院では必ず抜くなら何故、抜くのか。
抜かないなら何故、抜かないのか。
何かの施術を行うならば、すべての診療行為において、EVIDENCE(証拠)が必要です。
警察が被疑者を逮捕するには物的な証拠が。
歯医者が歯を削ったり抜いたりするなら医学的な証拠(根拠)が、必要です。
この当たり前のことが抜けていたり割愛したりしているので、患者さんとの間に問題が生じることがあるようです。
そのようなことにならないような説明はしっかりさせていただきますので、ご心配なことがあれば、いつでもご相談ください。