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金属の入れ歯

金属の入れ歯について聞かれました。

 

金属の入れ歯はいいのか?ということです。

 

基本的にはとてもいいものであることは間違いありません。

 

ただ誰にでもいいかと言われるとそれは違います。

 

金属のメリットは

 

①薄いこと

 

②丈夫なこと

 

です。

 

したがって繰り返し割れる場合や、分厚くてしゃべりにくかったり物が食べにくかったりする方にはとてもいいと思いますし、感謝されます。

 

デメリットは

 

①入れ歯が痛くても削ることができる量が限られている

 

②歯肉が薄いと当たることがあり、調整が難しい

 

などです。

 

ですから顎の肉の形態がいびつであったり、骨が出ていたり(外骨症)歯肉が薄かったり、骨が少なかったりする方には適しません。

 

したがって概して上の入れ歯としておつくりすることが多いです。

 

舌の入れ歯の場合は骨の形状が適していれば作りますが、そうでない場合はプラスチックの入れ歯をお勧めしています。

 

何事にも完全なものはなく、適応症を考えて患者さんにお勧めしないとなかなか入れ歯はうまくいきません。

 

「入れ歯は入れ歯」ですので、金属で作ったら落ちないとかということは有りませんのでしっかりと説明を受けていただき(我々も十分に説明はしますが)納得しておつくり頂くことを期待しております。