患者さんは歯の苦しみでご来院されますが、いろんな種類の病気をお持ちの方がいらっしゃいます。
最近多いのは精神的なご病気のある方です。
昔ならばなかなか治療まではどうかという患者さんも多かったのですが、今はごく普通に診療することが多いです。
精神疾患を診てもらう診療科の名前も最近は「心療内科」とか言って、昔のように「精神科」という名を標榜するところが減ってきたことも一因かと思います。
昔は「精神科」というと、なんか気が変な人の行く科みたいに思われることもあったのですがそういう考え方も減ってきて、、何よりもこのような病気が広く一般に知れ渡ったと共に、このストレス社会の中でその患者さん数も激増していることも一因かと思われます。
最近はうつ病、統合失調症、パニック障害などいろんな患者さんがおられます。
でもよくよく考えれば歯科治療を受けに来られる方は鬱っぽくなったり、不安を抱えていたり、出来れば行きたくないと地団駄を踏んでいたりするわけで、少なくとも一時的には精神疾患にかかったような状況になるわけですので、そんなにそのご病気を患っている方々とさほど変わらないのではない亜kという認識を持っています。
ですから今は本当に極普通に接していますし、服薬だけ注意をしてあげれば大きな問題はないかと思います。
と言うのはそれらの睡眠薬や抗不安薬などのお薬が、唾液量を減らせるという副作用があるということです。
このような病気の方はどうしても眠れないとか、多種の不安に駆られることが多いので、交感神経を抑えて副交感神経の働きを増す作用をするお薬を処方されていることが多いのです。
その為に唾液量が↓ → 口腔細菌の繁殖が↑ → 歯ぐきが腫れる、口臭がする、口の中がねばねばするなどという症状が出ます。
従って患者さんにはもし可能であれば薬の量を減らせてもらえないかなどというご相談をすることも多いのです。
毎日勉強です。