今日は午前中に保育園の検診に行ってきました。
早いもので嘱託医を任されてから早32年がたちます。
こうやって長年続けているといろんなことが見えてきます。
その昔初めて嘱託医となったころには、とにかく虫歯が多くて検診の結果を読み上げるのが大変だったこと。
働いている親御さんが時代のせいか忙しくて、全く磨かないで来園するお子さんが多くてまともに検診ができなかったこと。
検診結果をお配りしても歯医者さんに行かないお子さんが多くて、その返信がほとんどなかったこと。
今では到底考えられないようなことが、普通に起こっていました。
今は時代の変化か保護者の方もお口の健康に関して大変関心があり、きちっと磨いてこられるお子様も多くて検診がしやすいだけでなく、いかんせん虫歯の数が少ないために、こんなことを言うと怒られますが検診が楽です。
でもその反面歯並びの悪いお子さんが多くて、不正咬合の判断の線引きが難しくて、ちょっと難儀します。
私の保育園では検診後に保護者の方に検診結果や普段歯に関して心配なことが無いか、質問を出してもらうようにして頂いています。
毎回検診後にはその質問に対して、回答をB51枚くらいでかいています。
なかなか文面では各お子さんの状況が違うので伝わりにくい面もあるかと思うのですが、頑張って書いています。
その多くはやはり低年齢のお子さんが歯磨きを嫌がることや、歯並びへの心配事がその大多数を占めています。
少しでも保護者の方に歯に関しての心配が減ってもらえれば、嘱託医としてこれほど嬉しいことはありません。