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親御さんとのご来院

最近親御さんとご来院される方が増えています。

 

と言ってもお子様を連れてくる親御さんの話ではありません。

 

お年寄りの方とその娘さん(息子さん)の話です。

 

時代を物語っているのか「最近母が遠くに住んでいたのですが、今回故有って一緒に暮らすことになったもので、一度先生入れ歯を診てもらえますか」などという感じです。

 

憶測ですがご主人さまと一緒に2人だけで暮らしていたような方が、ご主人様が亡くなったり、施設に入ったためにそのお子様が母親と同居するようになったようなケースが想定されます。

 

その為にお連れ頂いても歯の状況は全くご存じなく、またその当人に軽い認知症でもあれば、お連れになった方は「よくわからないんですが最近あまり食べないようなのでよろしくお願いします」など完全に丸投げの状態となってしまいます。

 

こちらとしても拝見して治療するのはいいのですが、例えば入れ歯の具合がどう悪いのか、痛いのか、食べにくいのか、外れやすいのかなど簡単な情報でもいただけなければ治しようもないのですが…

 

またお連れ頂いた方も時間が無いのか、通院回数はなるべく少なくしてほしい、などというお願いも多く対応に大変苦慮しております。

 

これからはこういうケースが増えていくのだと思うと、毎日いろいろと考えさせられます。