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噛み合わせの相談

噛み合わせの相談の患者さんが来られました。

 

3歳と6歳のお子さんです(ご兄弟です)

 

お母様曰く3歳児検診で歯並びが悪いので早めに歯医者さんへ行った方がいいと言われて心配して来院されました。

 

以前から思うのですが保育園や幼稚園の検診項目に歯並びと言うものがあります。

 

これが必要なのかどうか。

 

もし必要ならば、これに関しての若干の補足説明が必要ではないか。

 

このことをいつも考えさせられてしまします。

 

なぜならば基本的に矯正治療は永久歯を目的としており、永久歯が萌出(歯が生えて)から始めるものです。

 

しかしながら永久歯が1本も生えていない園児に対して、不正咬合の恐れがあるという勧告書をお出しした場合、ご父兄の方がいかようなる反応を示すかは自明の理。

 

ですから「今現在の乳歯での状態ですが将来不正咬合の恐れがあるのですがすぐに治療を必要性は認められないと思います。ご心配ならばかかりつけの先生にご相談ください」などという一言があってもしかるべしではないかと思うのです。

 

そうしないと歯並びが悪いにチェックを付けられると特にご父兄の方がそういう状況であればトラウマがあったりして慌てて歯医者に駆け込んでくるということもあります。

 

ただほんの一部の先生は乳歯列の段階から矯正を始める先生もいらっしゃいますので、その是々非々に関してはコメントしませんが、とにかくかかりつけの先生としっかりとご相談することをお勧めします。