· 

ミールラウンド関係の講演会

昨日ミールラウンド関係の講演会に参加してきました。

 

まずミールラウンドとは摂食嚥下に問題があるかもしれない方のお食事の状況を我々歯科医師が見て、食形態やその姿勢などを含めて誤嚥することなく少しでもしっかりとお食事をしていただけるようにご指導することです。

 

昨日は石川県の能登から大変有名な先生がわざわざ大森歯科医師会の有志の勉強会に来られて約2時間のご講演をしていただきました。

 

地元におけるその先生の活躍ぶりや指導内容、その熱意に大変感動して帰ってきました。

 

例えばご家族が入院されるとその病院ごとに同じ食形態の「呼称」がその病院によってまちまちで、退院後に特養やご自宅に戻り以前の食形態を聞いても全くわからないという事がよくあるそうです。

 

例えば「レッツゴー食」はその地域では胃ろうを増設されていた患者さんがそれを撤去後に初めて食べる食形態で、さあこれから一般食に久しぶり戻るので頑張りましょうと言う意味で「レッツゴー食」であるなどと、全くむちゃくちゃな呼称が使われていることが多いために、それらを同地域で統一できないかというお仕事などを積極的に行っているという事です。

 

また我々歯科医師が無理にいろんな物を食べさせようとして周りの介護職の方々に「食べる」という事に特化してそればかりを指導しないようになど、細やかなご指導を頂きました。

 

人間的にも大変すばらしい先生で、最後の患者さんに囲まれた数枚の写真や食べられるようになった認知症の患者さんのお手紙などもあり大変感動したと共に、いろんな意味で勉強させられました。