保険で奥歯に白い歯が入ればとてもいい事だと患者さんは考えるでしょう。
確かに奥歯でも小臼歯ならば今現在の保険制度で作ることはできます。
しかしながら保険で奥歯(大臼歯)には白い歯は作ることが出来ません。
いや、正確に言うと今現在は作ることが出来ません。
どういうことかと言うと、今厚生労働省の保険医療部会にて検討されているのですが、奥歯(第1大臼歯に限り)に保険で白い歯が作ることが出来るようになりそうなのです。
すでに検討が始まりあくまでもお話だけの世界でなく、たぶん来春には遅くとも導入されることがほぼ決定されています。
基本的には朗報ですが実際に診療している我々からすると頭が痛いところがあります。
そう言うと保険で出来る範囲が増えて自費診療の範囲が狭くなる、などと言うそんな狭量で言っているわけではありません。
患者さんは白ければいいとお考えになる方もおられます。
でも中身は全く違う物なのです。
単純に考えれば当たり前のことで一方は数万円の物と、3割負担とは言え6千円くらいの物と、同じはずがありません。
ですから今現在も小臼歯に作る白い歯はただ白いというだけで歯の感じが無く、適合状態も決していい物ではないために脱離という現象も散見されますし、何よりも破折を起こすこともあります。
自費で作ってこんなことは起こりえませんので安心していますが、保険で取れたり壊れた時の対応が難しくいつも悩んでいます。
一応患者さんにとっての朗報ですので、告知義務がありますのでお知らせします。
ただ余裕があれば安心して噛める自費の歯の方がいいのは間違いありません。
何かありましたらいつでもご相談ください。