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摂食嚥下の指導(特養にて)

今日は第2木曜日ですので特別養護老人ホームにて食べ方を教える日でした。

 

今日は新規入居者が9名で前回のモニタリング(その後の経過を見る方)も3名という状況で大忙しでした。

 

幸い厳しい状況の方は私の担当した方にはおられませんでしたがそれでもなぜか主食と甘いゼリーなどは食べるが、副食は一切食べないという方。

 

あらゆる食形態はミキサーにかけなくては食べられず、主食も副食もおやつもすべてミキサーにかけて、ただ昼食時間中ひたすらそれを飲み続けている方。

 

入れ歯が落ちるようでカチカチと音を立てながらも、固い鶏肉もしっかりと粉砕する方など、さまざまではありましたが大きな嚥下の問題などがなく、誤嚥性肺炎の心配のない方ばかりでよかったです。

 

ただ他の先生が担当した患者さんは重症の方が多く、ほぼ傾眠状態でこちらから声がけしないと目も開けられず口はもちろん閉じたままで、何とかお口の中にスプーンなどを持って押し込むようにしないと食べていただけないような方も2名ばかりおられました。

 

しかも思い糖尿病でカロリー制限がかかっていたりするのでやはり食べトレは大変です。

 

以前も書きましたがこうやって新規入居者が9名おられたという事は、その人数分の入居者がおられなくなったという事です。

 

「食べなければ死んでしまう」という事を身をもって感じさせられるので、いかにして診療室へ来られた方になるべく長くご自身の歯で食べてもらうことが出来るか、日々の臨床にもこのことが私自身大変役立っています。