認知症の方が多く来られます。
もちろん付き添いの方もご同行頂いていますし、診療室にもお入りいただいています。
ただ診断が大変に難しいです。
失礼ながらご本人様のお訴えをどこまでが正しいかを見極めなくてはならないために、診断が大変困難です。
町医者としての技量を試されているがごとく、難解です。
先日もお痛みがあるという事で息子さんが連れて来られた患者さんは84歳で、聞くにすべての歯が痛いという事です。
息子さんは心配でここ1か月以上強い痛み止めを飲ませ続けてきたという事です。
拝見しても虫歯はなく、歯周病的な所見も一切ありません。
ただ上下に義歯を入れておらず、噛み合わせがすれ違いを起こして、下の歯が上の歯グキを上の歯が下の歯ぐきを噛みこむ状態でした。
たぶんこれが原因で痛みを訴えていたのではないかと考え、今入れていない義歯を持参するように指示し、次回義歯を装着できるように修理などをやってみるつもりです。
もちろん日々の強い痛み止めは中止していただきました。(副作用の問題と、知覚が鈍磨するために正確な診断に影響が出るからです)
認知症の患者さんにいろいろ教えてもらっている日々です。