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固い物を噛まないでの意味

歯周病で歯を磨いていない方が歯周病がひどくなって来院されることが多いのが実情です。

 

こういう場合はしっかりとお掃除(プラークの除去や歯石除去など)をしてあげると歯茎の腫れが治まったり歯の動きも落ち着いてきたり目に見えるいい状態へと改善することが多いのが実情です。

 

その場合は術中や術後に歯ブラシ指導や歯間ブラシの指導などをして、再発しないような指導をします。

 

ただ歯周病の原因は1つでなく大きな要因がもう1つあります。

 

それは力です。

 

簡単に言うと固い物を噛めば噛むほど歯周組織は炎症を起こして、歯肉が腫れたり噛むと痛かったり、神経の有る歯はしみることがあります。

 

そういう方には簡単な話が固い物を噛まないようにしてくださいと伝えます。ところがこれがうまく伝わることはかなり少ないです。

 

何故なら固い物が何なのかがわかっていないことが多いからです。

 

品目で申し上げると「イカや貝類など、おせんべい、おしんこ、固い肉(上等な肉は軟らかいのですが)、生野菜など」

 

これらが食卓にあると固いことが少しは認識できていたとしても、患者さんは噛んで痛くないとこれは固いという認識が薄れるようです。

 

噛んで痛くない物を噛んでいいという理屈が間違いであるという事です。

 

噛んで痛くなくても固いと評される食べ物を食さない。

 

これはなかなか頭でわかっても難しいようです。