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30年もった歯を見て考える事

開業して34年が経とうとしています。

 

いろんな治療もしましたし、いろんな患者さんにもお会いしました。

 

先日前歯が取れたという事で来院された患者さんです。

 

拝見するに私が以前作った歯でした。

 

たぶん30年くらい前に作った歯です。

 

患者さんもしっかりと覚えておられ、当院は以前テナントの2階で開業しておりましたが手狭になったために現在の地に移設したのですが、その2階で受けた治療ですと、患者さん自身が言っておられました。

 

私はどの患者さんにもお作りする歯が何年持ちますという事は言わないようにしています。

 

昔の先生は「俺が作った歯は一生持つんだ」と豪語されている方が多く見受けられましたが、私のわずかな経験則ではそんなことは絶対に無いと思っています。

 

もちろん幸い何十年も持ち、死ぬまで使えたという方も多くいらっしゃるでしょうが、なかなかいつまで持ちそうであるとかは言い当てることは難しいです。

 

逆に先日の話ではありませんが、あまり持たないと言っていた歯が10年も持ったケースもあるので…

 

ただ間違いなく言えるのはメンテナンスです。

 

これを怠ると歯は持つ可能性は格段に悪くなります。

 

ですから当院では今「予防歯科」をメインに各患者さんに口腔清掃の重要性を説いています。

 

幸い予防をご希望の来院患者さんもかなり増えてきており、お約束が取りにくい状態が続いております。

 

どんな歯を作るかも大事ですが、まずは予防すること。

 

これが原則です。