歯髄壊死が疑われる患者さんが立て続けに2名来られました。
1人は簡単な診断がすぐにつき、ご相談の上しんけいをお取りしました。
主訴は歯茎に水ぶくれができた、という事でした。
神経が腐ってくると腐った神経が感染して膿をもって、歯ぐきに流れ出てきた李、貯留して水ぶくれのような上程を作ることがあります。
案の定神経まで歯を削っていくと、膿が溜まっていました。
問題はもう1人の方です。
こちらは原因不明の歯髄壊死でした。
まだ16歳という若さで上の前歯がすごく痛くて触ることも出来ないという状態でした。
すぐに打撲によるものかもと考えましたが、問診ではそのような状況もなかったとのこと。
といろいろ聞いてみましたが不正咬合と歯ぎしり、後は歯に負担のかかる習癖があるという事でした。
それらが複合的に重なり合って前歯の神経を壊死させてしまったのではないかと思われました。
レントゲンでもほとんど影は写らず大変難しい診断となりましたが、特殊な光を当てると左右の前歯で色合いが違うという事も診断の大きな一助となりました。
この方は結局しばらくの間は神経を取らず、服薬で様子を見ることとしました。
診断ができるかどうかは町医者の腕の見せ所です。
経験則はとても大事と思いました。