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歯周病と噛み合わせ

噛み合わせが悪くて歯並びを治したいという方が多くおられます。

 

噛み合わせは見た目だけの問題ではありません。

 

噛み合わせは虫歯や歯周病の誘因の一つとなります。

 

従ってきれいになりたいという願望も大事ですが、自分の歯と一生どうやって付き合っていけるかという、生きるために噛み合わせという物は大きな影響を与えています。

 

不正咬合の一つにオープンバイト(開咬)という物があります。

 

これは奥歯を噛み合わせた時には基本的に前歯はある程度閉じます(正確には約1mmくらい空いてもいいのですが)

 

ところが奥歯で噛んでも前歯が1cm以上開いてしまうような噛み合わせの方がおられます。

 

こういう方は当然麺類を前歯で噛み切ることは不可能で、奥歯でしか食事を食べられないので、奥歯への負担が普通の方の数倍となり、奥歯が早くだめになる可能性が高いです。

 

先日もそういう方が来られ、歯周病があり奥歯で噛むと痛いという事でした。

 

ただ難しいのはこの状態を治すことがほとんどできないという事なのです。

 

噛み合わせの調整をすると噛める個所が減りますのであまり削れません。

 

従って食形態を少し落として、なるべく軟らかいものを食べていただくように指導しています。

 

噛み合わせの悪い患者さんの治療は難しいです。