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入れ歯の接着剤

入れ歯が不安定だと患者さんは入れ歯の接着剤(安定剤)を使いたがるようです。

 

テレビでもよく宣伝している物です。

 

確かに接着剤を使うと入れ歯は顎肉に粘着性を持って引っ付きますので、落ちにくくなったり、食べやすくなったりするのです。

 

ただ欠点もあります。

 

それははがしにくい、という事です。

 

1日に1回ならばまだしも、商品に依っては食べるたびにはがさざるを得ないような物もあり、そのたびに患者さんははがすの一苦労するという事のようです。

 

特にご高齢の方は指先に力が入らず、自分でははがすことが出来ないお方もおられます。

 

従ってやむなくそのまま数日間使用することになると、今度は入れ歯自体が汚れてきて、細菌の住みかとなりその金の繁殖などで誤嚥性肺炎になったり、入れ歯にカビが生えて、カンジダ菌の住みかとなったりして、免疫力が落ちるという事になりかねません。

 

なるべく入れ歯が不具合でなく、接着剤のしようもしなくて済めばいいのですがなかなか難しいことも有ります。

 

とにかく一度入れ歯の不具合を見せていただき、少しでもいい状態で使用できるようにしたいと思います。