「血の流れを良くするお薬」と言うのがあります。
簡単医言えば脳梗塞や心筋梗塞などの血管のつまりがあった時に、その塊を溶かしたり血液が固まりにくくしたりするお薬です。
以前は「ワーファリン」という大変有名なお薬がありました。
このお薬は血の固まりにくさを調べることが出来るために、その結果によっては我々歯科医師は外科処置ができる出来ないの判断が容易にできました。
しかしそれ以外のお薬だとそういう指標になるものが無く、循環器や脳外科の先生にお手紙を出して、いちいち患者さんの病状を確かめる必要があります。
ただ大きな問題が無い場合には最近は服薬したままで外科処置を行う事が多く、私もあまり主治医の先生にお尋ねしないで処置をします。
ある患者さんですがお口の中に出血がするという事で来られました。
翌週に当院で抜歯の予定がありましたがなんとなく気になるので、また患者さんのご希望もあるので近隣の中核病院をご紹介した所、前述の「ワーファリン」よりかなり強いお薬が内科から出ていたのです。
その為に歯肉からも簡単に出血していたようです。
抜歯に関してもそちらの病院で治療したほうがいいと、口腔外科部長の先生に言われてました。
このように単なる抜歯などでも服薬の無いように依っては、大変重篤な二次被害が出る恐れがあります。
臨床は面白いのですが、大変危ないのだと改めて感じました。