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抜歯のセカンドオピニオン

当院ではセカンドオピニオンで来られる患者さんが多いように思います。

 

先日も他院で抜歯するしかないと言われて来られた患者さんがおられました。

 

拝見するに奥歯が虫歯で歯が2つに割れている状態でした。

 

抜歯をしないで治療することも可能でしたが、基本的にこういう状態になるというのは抜歯をする寸前の事が多くて、仮に抜歯をしなかった場合は少なくとも5.6年もつという事は考えられない状態であるという事です。

 

またその前医の先生の所へお戻りいただいてもいいように、負担金が少なくて済むようにレントゲンも撮らないでお話だけしようと考えました。

 

結果的には抜かないでも治せますが、1~2年がいい所でしょうかとお話をしたところ、患者さんは抜いてほしいと言われました。

 

一応前医の先生と同じ意見なのでそちらを再度受診してはとお話をしましたが、当院での治療をご希望になられたので、そこで初めてレントゲンを撮ったのです。

 

すると40歳半ばにも関わらず右上の奥歯、左下の奥歯が1本ずつ無く(ブリッジやインプラントが入っていましたが)下の前歯が2本とも乳歯が残っていたのです。

 

そこですかさず治療方針を変更して、抜歯をしないとお伝えしました。

 

理由は今の年齢ですでに2本の歯を抜いてあり、かつ下の前歯も先天的に2本無いという事は将来死ぬまでに入れ歯になる可能性が大きいからです。

 

そう考えると仮に1年しか持たないとしても1本でもご自分の歯は使っていただきたいという方向に気持ちが変わったからです。

 

その点も十分にお話した所快諾を得て、次回から抜かずに治療をしていくことになりました。

 

臨床はやはり面白いです!