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矯正治療と食いしばり

矯正治療を過去に受けた患者さんが多く来院されます。

 

やはり噛み合わせはとてもいい(あたり前ですが)のですが、良すぎることも多く見受けられます。

 

実は上下の歯の接触は我々の世界では3点接触と言って、たった3か所の歯科も点状に歯科噛んでいないのが当たり前なのです。

 

その3か所でいろんな食べ物をすりきって、かみ砕いて咀嚼しているという訳です。

 

では矯正をした患者さんはどうかと言うと、面で接触している方が大変に多いのです。

 

面で当たるともっと噛める、なんてことはなく確かに噛めるのは噛めるのですが、噛むことが出来過ぎてしまい、かえって歯を支えている組織に過大なる負担をかけてしまうという訳です。

 

ですから矯正した患者さんが噛みすぎの為に歯が痛くなったり知覚過敏を起こしてくる方が多く見受けられます。

 

非常に変な話ですが噛みにくくして差し上げる、なんてこと(しませんが)になるので、十分にその注意を申し上げて、食生活習慣の指導をしてお帰り頂いています。

 

よく噛めるという事が体に害悪であることもあるのです。