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固い物をしっかりと噛まないと気が済まない

固い物が好きな方はたくさんおられます。

 

またこれらをしっかりと噛まないと気が済まない方も沢山おられます。

 

確かに噛んだときの「食感」なるものは大変大事で、おいしいかどうかを示す指標の一つであるのも事実です。

 

ただこれが歯(実は歯の周りの組織)に悪影響を与えることがあまり知られていません。

 

実は歯は顎の骨とはくっついていません。

 

歯は顎の骨の中で浮いており、抜けないように歯根膜と言われる繊維組織が歯を支えているのです。

 

従って過度に噛んでいると歯根膜繊維を引っ張って、炎症状態を引き起こし神経や血管を圧迫して知覚過敏を引き起こしたり、噛むと痛みが出てきたりします。

 

噛まないと脳に悪いとかぼけるとか言われる方もおられますがそれはあくまでも歯周病がひどくない場合や若いお子さんには当てはまることですが、ある程度歯周病が進行した方にとっては噛みすぎることは歯周病を悪化させる要因となります。

 

くれぐれも固い物を噛むのはほどほどにしてください。