歯科医院はなぜこんなに嫌がられるのか、嫌われるのかと思います。
その理由の一つに歯科は医科でいう「外科」だからと思います。
では外科はなぜ嫌がられないのでしょうか?
外科にかかるということはある程度の痛みのある治療を受けるだろうと考えるという点だけでは歯科と同じですが、大きく違うことは継続的な治療が必要でないこと、またあの嫌な機械の音がしないということではないでしょうか。
また手や足の傷は痛いとはいえ、口の中に手を突っ込まれていじくられる。
そういう行為は考えただけで恐ろしく、また口の中には舌という人間のあらゆる器官の中で一番ナーバスと言われているものがあります。
この神経質なお口の中に1分間に数十万回転するという機会を入れられて、歯を削られる。
かなり拷問に近いと考えて不思議はありません。
したがって歯科というものに関して少なからず違和感や恐怖感を感じている方はなかなか足を運ぶことができません。
そのために多くのそのような患者さんは結果的に重症化した状態でやむなく来院されることが多くなります。
歯科恐怖症とまでも言わず、来院される方にはなるべく多くの時間をかけて説明するように努力しています。
素人目線で構わないので遠慮なくわからないことをわからないと聞いてほしいと思います。
またわからないことを聞くことができる環境を我々が作るということは基本の基本ですので、当院に来られた方は遠慮なく聞きたいことを聞くというスタンスでおいでいただければと思います。