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多発性カリエス

多発性カリエス(ランパントカリエス)と言いますが、現代の日本においてはあまり見られなくなったと言われていますが、なかなか実態はそうではありません。

 

先日来られた方もマスクをしながらほとんどボロボロに崩壊した前歯と共に来られました。

 

取りあえず見た目を何とかしなくてはならず、時間を取って仮の歯を作りました。

 

抜歯も何本か必要で、来院されてからすでに3か月ほど経ちますが、あと1か月もすれば抜いたところも治りますので、やっと本物の歯が入るであろうというところまで来ました。

 

大人はもちろんですが20歳前後の方にもこういう状況が見受けられることがあります。

 

ある患者さんは20歳でいながら、初期虫歯が多くて全く虫歯でないと思われる歯は数本しかなく、後は虫歯の処置した歯か初期虫歯です。特に前歯を中心とした初期虫歯はこれ以上進むと当然穴が空いてきますので大変です。

 

若い女性がわずか20年で虫歯で穴が空くという事は、あと数年で神経まで虫歯が及ぶ恐れがあります(このままの食生活やブラッシングの状況が続けばですが)

 

従って治療でなく予防に全力をあげます。

 

歯ブラシ指導はもちろん、食生活の指導なども行って何とか食い止めようと努力します。

 

むし歯が減ったという事は事実ですが、その陰でまだまだ虫歯がひどい患者さんもおられるので、我々も頑張らなくてはなりません。