子どもの虫歯の現状

近年子供(乳幼児)の虫歯はかなり減少してきています。

 

私は歯科医師会の関係で役所の検診事業にも参加をしており、1.6歳児、3歳児検診をやっていますが、虫歯のお子さんに遭遇することはかなり稀です。

現在の東京都内では3歳児以下ならば、虫歯は有っても1本か2本。

それもかなり初期のものがほとんどです。

実際先述の検診では1回に30人近くを検診しますが、大体2人くらいの児童に虫歯が見つかるくらいです。

すなわち虫歯の罹患児童は7%くらいという事です。

 

では都内ではほとんど虫歯が無いかというとそうでもありません。

やはり虫歯のひどいお子さんはおられるようです。

ただ表に出てこないのでみんな気が付いてないだけのようです。

昨今言われる「ネグレクト(無視すること)」されている児童は検診にも来ませんので、わからないのです。

でも保育園にお子さんを預けているケースでは歯科検診がありますので、ある程度は把握できるようです。

 

結論としては世俗を反映するがごとく、ほほんのわずかの虫歯のひどいお子さんと、大多数の虫歯の無いお子さんとが2極化しているという事です。

そしてその間で1~2本の小さな虫歯の有る少しの児童がおられます。

 

どの児童にもそれなりの指導が必要ですが、特に1~2本の虫歯のある児童の場合はほとんど食べ物が原因していることが多いです。

やはり歯ブラシは大事ですが甘いものの過剰摂取は、虫歯を作る大きな要因と言っていいと思われます。