インプラントの反対側(インプラントと噛み合う歯)は、基本的に金属タイプがいいです。
もちろんセラミックスも最近は固い物が出来ていますが、やはり金属には勝てません。
ここで金属をお勧めするのは金属だと保険で出来るからです。
もちろん自費で作ってと言うならば「ジルコニア」という材料なら欠けることは少ないです。
ただ結構治療費が高いです。
患者さんは不思議に思うかもしれませんが、歯が抜けないのは骨と引っ付いているとお考えの方が多いですが、
本来歯は歯根膜組織に支えられていて、骨と直接には引っ付いてはいません。
歯根膜繊維という物が歯の周りに数十万本存在し、それが歯の周りで綱引き上に引っ張り合っているのです。
でもインプラントは違います。
骨と直接に引っ付いているのです。
その為に噛んだときに歯はその力を緩衝させて吸収するクッションのような働きをするのですが、インプラントはダイレクトに骨がその力を受けます。
骨は固いのでその受けた力の反発力でそのインプラントと噛み合う反対側の歯はかなりの衝撃を受けるのです。
従ってインプラントの反対側の歯は上部に作らないと持ちません。
今日来られた患者さんはその歯にプラスチックの歯が入っていて、壊れて来られました。
早速保険で出来る金属の歯にすることになりました。