医科歯科連携という言葉が我々の世界では最近言われています。
簡単に言いますと、医科の治療と歯科の治療は連携をしないと治る病気も治らないという事です。
極論ですがすべての病気は口から始まるという事です。
その理由は細菌の感染症による疾患が多いからです。
人間どこから感染するかというとまずは外気を吸い込む口腔から菌は入り込んできます。
その為国立がんセンターの研究などではがんの治療をしたが治りが悪い患者さんに口腔清掃を施したところ、
治癒率がぐんと上がったという研究結果も発表されており、がんセンターでは治療中や治療後の患者さん、時間の余裕があればがん治療の前に歯科の受診を強く勧めています。
先日も近隣の医科の病院から腎臓疾患の患者さんの口腔清掃などの指示を受けました。
また別の日にはほかの病院から副鼻腔炎(蓄膿症)の患者さんの原因が歯ではないかという事で、CTを持って来院され抜歯をした患者さんもおられます。
このように今までは医科での病気を医科のジャンルの中だけで治そうとしてきましたが、口腔との関係性が非常に高く最近はそういう事をよくご存じの先生からの紹介が目立ちます。
その為にかえって我々も歯科の中だけにとどまらず、医科の勉強もしっかりとやっていかなくてはならないため、
日々勉強しています。