急患対応をした結果

今年も昨年末から年始迄急患対応をしました。

ずっと診療室で来られるかどうかわからない患者さんをお待ちするわけにもいかず、留守番電話を併用して対応しました。

院長室で雑務をこなしている時は直接電話に出て対応をしました。

 

今回特に感じたことは、お電話して来られる方のほとんどが「治療」を希望されている事でした。

「応急処置」という処置を望んではいないという事がはっきりわかりました。

ただ応急処置でも簡単な処置をしてくださると思うのですが、時には単に症状をお尋ねしてお薬だけ出して終わりという先生もおられたようです。

 

ある休日診療所に行かれた方の実例を紹介します。

前歯が数日前より痛くて我慢できず、休日診療所へ行ったところ「今日は混んでいるので薬だけでいいですか」と言われて、薬をもらって帰ってきたそうですが、痛みが収まらず当院を訪ねて来られました。

これでは休日診療所ではなく単なる薬屋です。

あくまでも診察簡単でも痛みが収まるように治療をする。

最低そこまでやらなければ意味が無いと思うのです。

 

結果論ですが、前歯の裏から穴をあけて膿を出してあげました(時間的には3分くらい)

それから簡単な説明を3分くらいしている間に患者さんが「だいぶん楽になりました」とおっしゃっていただけました。

正確な診断と3分の時間で患者さんが楽になる。

こういうことをしないのはいかがなものかと思います。

 

また他の方はお電話だけでしたが、昨日から痛くて我慢できず応急処置でなく治療をしてもらいたいという事でした。

都内在住の方でしたが当院からはかなり遠くて、電車でも1時間半以上かかるような所にお住まいでした。

近隣の休日診療所などをお尋ねするようにお話ししましたが、どこも応急処置しか出来ないと言われたそうです。

損方には申し訳ないのですが私も所用があり時間的に折り合わなかったためにお断りさせていただきました。

 

結論的には患者さんは投薬のみなどと言う応急処置でなく、痛みが確実に取れる治療(必ずしも治療でなく投薬で済むケースも少しはあるのですが)を希望される方が多いという事です。

 

明日から通常の診療が始まります。

今朝は明日からの診療に向けて今年1年の始まりとしてスタッフへの指示、今年の目標などを考えています。

もしかすると今日も急患の方が来られるかもしれませんが、「治療」をしてあげたいと思っています。